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VIntage Fairにて。。

先日Hammersmithにて行われたVintage Fashion Fairに行ってきました。
久々でしたのでテンションあがりましたー!!

こうもたくさんヴィンテージのお洋服が並ぶと
どこから見ていいものやらわからなくなってしまいそうですが、
やっぱり今の気分というものがあるらしくビシッと目につくものがあります。

今回はプリントものに心を奪われましたー。。
特に30年代のお花のプリント。

30年代のフラワープリントについては以前こちらで書いております。。
30年代ごろからフラワープリントの人気が出てきて、
お出かけの時なんかに着られるようになったのです。
そうそう、だからちょっとしたホリデイに来たくなるようなプリントばかり!

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こんなのとか、

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こんなのとか。。

ちょっとアールデコっぽかったりして、かわいくないですか!?

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おまけにこんなかわいいお帽子たち。

いやいや、やっぱりヴィンテージはよいですなー。


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フラワープリントはお好き?18世紀

豪華で優美なロココ
華やかで女性的なネオクラシシズム
今回は、政治だけでなくファッションにも大きな影響を与えたフランス革命までの
18世紀ヨーロッパのフラワープリントについて。

ロココと呼ばれる時代、ファッションにおいて重要だったのは
どれだけデコラティブかということです。
平たく言えばいかに派手に着飾るかということですね。
ふんだんに使われたレースや何段ものリボン、
そして花柄をはじめ様々な模様の織物やプリントが流行りました。
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c.1760 (Fabric c.1735)花模様織りのスピタルフィールズシルクのドレス。イギリス。

この時代、一番上質なシルクとされたのはフランスのリヨン産のものでした。
政府もリヨンシルクの生産に力を入れていたそうです。
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c.1770-75リヨンシルクのドレス。
このような花と縞の模様は、特に1770年代に大流行しました。

また中国産の、多色刷りのシルクも人気がありました。
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c.1785 (fabric c.1760) チャイナシルクのドレス。

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c.1785 (fabric mid-18c) ハンドペイントのチャイナシルクのドレス。イギリス。

ロココファッションの第一人者と呼べるこの方、
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ポンパドール夫人(1763年)もチャイナシルクを身につけたポートレートが
いくつかあるそうです。

この頃の美術全般で流行っていたシノワズリー(中国趣味)は
ファッションの世界でも見られます。
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c.1770 (fabric c.1740) シノワズリーのオットマン刺繍が施されたシルクのケープ。
イギリス。

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c.1770 (fabric c.1740) スピタルフィールズシルクの花模様織りのドレス。イギリス。

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c.1720 シノワズリーの刺繍アップリケが施されたシルクタフタのドレス。イギリス。

また、インド産のペイントまたはプリントされたコットンは
17世紀からヨーロッパで大変人気でした。
一時期輸入が禁止されますが、1759年に解禁されるとふたたび大流行します。
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c.1780 (fabric c.1740s) インディアンコットンのドレス。イギリス。

フランスやイギリスでは銅版によるプリント技術が開発され
プリントの大量生産が可能となったことにより、
インド風のフラワープリントが流行ります。
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c.1790-1795 フランス、アルザス産インド風プリントのケープ。

ロココからニュークラシシズムで忘れてはいけないマリー・アントワネット。
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1767年、12歳。
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1774年、19歳。
フラワーですね。

マリー・アントワネットも処刑されることとなるフランス革命が始まる頃になると、
ファッションも影響を受け、
明るい花柄という雰囲気ではなくなり、暗めの色や柄になってしまいます。


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フラワープリントはお好き?1930年代

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1930年代になるとファッション産業が盛んになります。
フラワープリントは、20年代後半から
フランスのクチュールで見られるようにはなりましたが、
繰り返し使われるようになったのは30年代に入ってからになります。
するとフランス、イギリスのファッション雑誌で取り上げられ、
クチュールの影響を大きく受ける百貨店や
ヴォーグ・パターン・サービスといった型紙を出版している会社でも
フラワープリントが取り入れられるようになりました。
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1933年、Vogue

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30年代中頃

レジャーもさらに発達します。
有給休暇制度が広く取り入れられるようになり、
さらに多くの人々が休暇を楽しむようになりました。

「休暇」=働く毎日からの「逃避」ということで、
フラワープリントはいつもと違う自分を演出できる、
フォーマルできちんとした服じゃなくていいけどちょっとしたお出かけにぴったり、
海や田舎など自然の中に行くのに同じ"自然"がちょうどいい、
というような理由から若い女性も年配の女性も、
どんなレジャー用にもフラワープリントを選ぶようになります。

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1933年、休暇を楽しむ女性たち。

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30年代中頃、バスツアー。

30年代のフラワープリントたち。

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30年代後半、シルクのイブニングドレス

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30年代中頃、ポリエステルとナイロンミックスのイブニングドレス

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30年代中頃、スコットランドの結婚式。
家族・親戚で集まったり、フォーマルな場でも
フラワープリントが着られるようになります。

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1937年 Vogue シャネルのデザイン。

30年代のフラワープリントは、
大きめの、抽象的なお花が全体的に敷きつめられていたり、
逆に小さいかわいらしいお花が広い等間隔で描かれていたりします。

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フラワープリントはお好き?1920年代

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English

20世紀のはじめ、つまり20年代のはじめ頃まで、
フラワープリントが服の主役になることはあまりありませんでした。
暗い色のコートやジャケットを少し華やげるためにライナーに使われたり、
ポケットや襟など一部分によく使われていたようです。
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1922年、一部フラワープリントのワンピースを着た女性。

また20世紀を通してどんな身分の女性のためにも花柄のエプロンがあったように、
家の中・外に関わらず仕事着に、また下着やナイトウェアーに使われていました。

確かに綿のサマーワンピースやシルクのイブニングドレスに
フラワープリントが使われたこともあったようですが、
それは例外的で特にハイファッションではなく、
フラワープリントは当時広く普及していたアートシルク(レーヨン)
などむしろ安めで2級の生地に施されることが多かったようです。
そのためフラワープリントは、まだ収入の少ない、
若い女性の服というイメージも強かったようですね。
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1927年、働く女性たち。

一方でフラワープリントが注目される場もありました。
この頃発展してきたレジャー文化です。
多くの女性が働くようになったこともあり、
休日に郊外や海辺に出かける人が増えてきます。
ビーチパジャマと呼ばれた、チュニックまたはジャケットにズボンというセットには
フラワープリントが多く使われました。
またアマチュアスポーツも人気となり、
観戦用の服やスポーツウェアにもフラワープリントが好まれるようになりました。
ハイファッションほどエレガントでもなく、
普段の服とも少し違う、ということでフラワープリントが選ばれたのでしょうか。
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1923年、テニス観戦に来た女性たち。

20年代の後半になると、
当時ファッションの中心であったフランスのデザイナーたちが
フラワープリントを取り入れるようになります。
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1926年、スパニッシュ・ショールのショーに集まった人々。
その後ファッションの中心から各地のデザイナーたちにも広まって行きます。

しかし20年代全体を通して、フラワープリントはいつでも誰もが好んで着るという
ポピュラーな位置づけにはなかったようです。

以下、20年代のフラワープリントたち。

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20年代中頃、ビーチパジャマ。

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20年代始め頃、部屋着もしくはナイトウェアー。

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20年代中頃、シルクのデイドレス。

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20年代中頃、デイドレス。

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26年、広告。

全体的に、デイドレスのフラワープリントは大きなお花が多いです。
20年代のファッションに大きな影響を与えていたのは
キュービズムとアール・デコですが、
フラワープリントにも表れているのでしょうか・・?


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プロフィール

Tomoko

Author:Tomoko
Lucy and Matilda
バイヤー兼デザイナー。

古いものが大好き。
アンティーク、ヴィンテージ
について日々勉強中です。。

オフィシャルHPにて
イギリス、ヨーロッパの古いもの
古いパーツを使った
オリジナルアクセサリーを
ご覧頂けます。
ぜひ遊びにいらしてください!

(下にリンクあります)

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